桂三四郎ブログ インフルエンサー落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が毎日何かしら発信するブログ。

一生懸命に勝るものなし!!〜桂三四郎の足跡

これは2015年1月26日に書かれた桂三四郎の足跡だ。

 

先日のブログを書くに至った経緯を載せています。

 

先日、大阪にある沖縄料理屋に食事に行った。


轟屋


ごーや


という沖縄丸出しのお店


前々からちょいちょい行ったことあったのだが


一時間か、二時間に一回沖縄出身の方のライブがあるのだが


そこに出てた方にすごく心動かされた。


下地健作さんという方なのだけど


正直、僕には音楽のことは全然わからないし


曲の良し悪しなんて全くわからない


でも、同じ舞台に出るものとしてこの居酒屋のステージがどれくらいしんどいのかすごくよくわかる。


ぶっちゃけご飯食べに来てる人は音楽聴きに来てるわけじゃないので


ほとんど興味を持たないし、下手すりゃ邪魔だな、と思ってる人もいるかもしれない


ここで落語だったら、もうおしまいです。


普通にやったらだれも聞きません。


落語ってすごく繊細な芸だからすごく箱を選びます。


音楽の強さを持ってしてもこれはなかなか厳しそうだな~


そんなこと思いながらライブを見ていた。


こういう時は、食事も話も完全に中断してライブを見るようにしてる。


客席も見渡すのだけど、ほっとんど聞いてない。


3~40人くらいかな?


そらそうだご飯食べに来てるのだから


拍手もまばらに登場したこの下地さん



歌の間にMCはさむ喋りで


家族への愛や故郷への思いを語るのだけど


宮古島なまりがすごく感じよく


人の良さが伝わってくるし、聞いてるだけで宮古島に行きたくなってくる


もちろん歌もすごくよかった


でも、まわりは全然聞いてない。


でも、一生懸命語る


そして歌う


そしたら、僕らみたいに聞いてる人が少しづつ増えていって

手拍子が起こり

拍手が増え

笑い声もおきてきて

最後のほうはさっきまで全然聞いてなかった人達も

いつのまにかライブに参加して


アンコールまで起こって


めちゃくちゃ盛り上がってライブは幕を閉じた。


その一部始終を


僕は、ずっと涙をこらえながらみていた


過酷な環境の下でも


腐ることなく


自分の言葉や歌に向き合ってくれてる数少ない人に対して


自分の一生懸命を伝えてる


この姿勢に


そして、それが少しづつ伝わっていく様子に


僕はすごく心を打たれた


一生懸命に勝るものなし


やはり芸はハートです。


一番大切だけど、持続させるのが一番難しいもの


落語家を10年やってから気づかされると思わなかった。


その次の日が繁昌亭昼席の楽日だった


上方の落語界は上が詰まってるので芸歴10年の僕もまだ羽織の着れない前座で出演する。


正直、10年で寄席の前座か~


という気持ちもないわけではない


でも、前日の下地さんのステージを見て


とにかく一生懸命


と思いっきりやったら


思いの外、出来がよかった。


気持ちをめっちゃ込めて喋れた


一生懸命に勝るものなし


こんな簡単なことに気づくのに10年かかったけど


気づかせてもらえたことでこれからものびていけるような気がする。


繁昌亭のおかげで大事なことを見失わずにすんだ。


ありがとう繁昌亭

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