桂三四郎ブログ 落語家 桂三四郎の挑戦

落語家 桂三四郎が毎日何かしら発信するブログ。

【話術】人の心を動かす話し方〜話が上手くなる3つのポイント

人の心を動かす3つのポイント

 

話っていうのは聞いてくれる人がいて成立する。

 

落語なんて聴いてくださるお客様がいなければ

 

爺さんの独り言!!

 

俺は爺さんじゃないけど

 

おっさんの独り言だ。

 

ただ、どれだけ上手に話せても誰も笑わなければ誰も感動せずにただ淡々と落語を見せるだけの落語家さんもいる

 

笑いが起こっていなくても聞く人が心を動かされる落語家さんも入れば

 

笑い声は起こっているがなんの心にも響かない落語家さんもいる。

 

同じようなことを喋っているのになぜこうも違うのだろう?

 

やはり喋っている物に含まれている質が違うのだ。

 

話で人の心を動かすには

 

3つの大事なものがある

 

それが

 

「感」

 

「語」

 

「人」

 

である。

 

話で人の心を動かす「感情」

 

無感情の言葉は心に届かない。

 

機械の音声での注意事項なんか全く頭に入らないのと同じだ。

 

言葉には感情がこもっていないといけないのだ

 

感情のない言葉は言葉が生きていないのであって

生きていない言葉は人の心には刺さらない

 

感情とは熱意のことであってその人が話すことに対しての情熱や感動を伝えるということで人の心を震わせることができるのだ。

 

自分が感動した映画の感想はスラスラ話せるでしょう?

 

上手く話そうというよりも感動を伝えようとする気持ちが前に出て喋りに命が吹き込まれて人の心が動くようになる

 

とは言っても説明が下手すぎたり

 

「めっちゃすごかってん!!!」

 

の一点張りだと全然伝わらないのだけど・・。

 

でも感情がのっているかどうかで

 

同じことを話していても伝わり方がぜんぜん違う。

 

じゃあ、暑苦しく情感的に喋るのがいいのかというとそうではなく

 

大事なのは「心の温度」

 

自分が話す言葉に気持ちを込められるかが大切なのだ。

 

例えば女性に「好きだ」という気持ちを伝えるのに

 

心から強く思って伝えるのと

 

淡々と「スキダ」と伝えるのでは

 

同じ言葉でも全然伝わり方が違う。

 

え?三四郎は情熱的に「好きだ」っていうかって?

 

日本男児がそんなこと言うわけなかろうが!!

 

そんなもんは

 

「月が綺麗ですね」

 

言うたら奥ゆかしい日本人には伝わるんじゃ!!!

 

夏目漱石はんが言うてはったやろがい!!

 

 

話で人の心を動かす「言葉」

 

言葉のチョイスで人の心を動かす。

 

これはセンスによるものが大きいが

 

別に人の言葉を引用しても構わないのだ。

 

どういう言葉をチョイスして自分のものにするか

 

相田みつおさんの言葉

 

独特の書体で書かれたいろんないい言葉

 

あの言葉の元は禅宗の教えなんです。

 

完全に0からの言葉ではなく禅宗の中の言葉を相田さんが解釈したものを

 

書にしているのです。

 

僕の尊敬する笑福亭鶴瓶師匠のお言葉に

 

「いつも20歳の時の自分が今の自分の背中を見ているからその時の自分に恥ずかしいことはせんように生きている」

 

と言うお言葉がある。

 

昔の自分が見ているからその時と考え方が変わらないように生きている。

 

素晴らしい言葉だけどこの言葉を簡単に言ったら

 

「初志貫徹」

 

これです。

 

この四字熟語を言うだけではそんなに大した言葉ではないけど

 

鶴瓶師匠の抜群の言葉選びのセンスでめちゃくちゃかっこいい言葉に変わる

 

内容について

「言葉」選びというのは「内容」選びにも通じている

 

どんなことを話すかと言う内容についてだけど

 

この部分が一番努力に反映されやすい

 

 たくさん勉強して調べて準備するだけのことだ。

 

これをめんどくさがる人が多い

 

「どうやったら人前でうまく話せるようになりますか?」

 

と言う質問を受けるのだけど

 

なんの努力もせずに明日いきなり話が上手くなるなら僕たち落語家は商売あがったりですよ!!!

 

この内容を充実させると言うことに関しては時間をかければ誰にでもできることなので

 

手間をかける

 

これ以外ないのです。

 

今の世の中情報がめちゃくちゃに溢れています。

 

自分の必要な情報を集める手間は昔に比べてかからなくなっています。

 

例えば結婚式の司会を急に頼まれた

 

司会なんかしたことないどうしよう

 

何を喋っていいかわからない。

 

すぐにGoogleで「結婚式 司会 やり方」

 

で調べるでしょう?

 

そこでやり方を調べて、いろんなやり方、進め方をいろんなサイトで調べて

 

自分のマニュアルを作って

 

家で練習する。

 

イメトレからセリフの言い方

 

全部段取りすること

 

これが内容を充実させることの努力です。

 

話で人の心を動かす「人間性」

 

最後に、一番大事なのはここ

 

「人間力」

 

どんな素晴らしい内容で話していても嫌いな人間の話なんて聞きたくもない。

 

嫌な奴の感情のこもった話はよりその人間の嫌いさが増幅されてしまうのでどんな素晴らしい内容でも心は動かない。

 

逆に嫌な気持ちにさせてマイナスに心を動かしてしまうかもしれない。

 

「この人の話なら聞いてみよう」

 

と思わせることができたら喋りに関する問題なんかほとんど解決する。

 

こればっかりは努力では身につかない。

 

自分の生きてきた人生がにじみ出てくるのだ。

 

 

 

まとめ

 

喋りで人の心を打つには

 

「感」

 

「語」

 

「人」

 

この3つが大事だ。

 

これはどれか一つだけあればいいというものではなくて

 

この3つのバランスがとても大切なのだ。