ここ数年本当に辛いニュースが多かった。
一昨年に三金兄、三弥兄の2人がが相次いで亡くなって
昨年はコロナで僕らだけでなくほとんどの落語家が活動休止状態になり
先月、ずっとお世話になり続けた師匠の奥様とお母様が相次いでお亡くなりになった。
師匠も本当にお辛そうで、お世話になった方が亡くなったのにコロナのせいで集まることもできず
なにもできないことが本当に歯痒かった。
だから奥様とお母様が亡くなった時に弟弟子の三実と誓った
「今度の上方落語若手噺家グランプリは絶対2人でワンツーで取ってなんとか少しでも師匠に元気出してもらおう!!」
僕は修行中、本当に問題児で奥様にもお母様にもめちゃくちゃ迷惑をおかけした。
なんの恩返しもできないことが本当に悔しい。
「三実」という名前は奥様がつけてくださった名前だ。
2人とも絶対に取るというつもりで挑んだ決勝
出番順は9人中、8番三四郎、9番三実
運も味方してくれ最高の出番順
出番が来るまでこんなに胃が痛くなったのは落語家になって初めてだった
決勝のネタは「扇の的」
ここまで神経すり減らしてきた緊張感がうまく作用して自分のなかでもすごくいい出来で最高の形
三実は僕の作った流れを受けて軽やかにウケていた。
完全に僕の作った流れのおかげだ。
三実の作ったネタもすごく完成度が高かった
これも、ぼくが1月の師匠の独演会でたくさんアドバイスしたおかげなのでぼくのおかげだ。
完全に僕のアドバイスのおかげだ
いや、もはや僕のネタだ。
最高の流れを受けた結果は
優勝 桂三四郎 準優勝 桂三実
最高の形だ。
「やっと明るいニュースを一門に届けられる。」
これを舞台上で言った時、不覚にも声に詰まってしまった。
めちゃくちゃ恥ずかしい。。
その後三実がすかさずボケて笑いをとっていた。
俺のおかげやぞ!!!!
こんな神経をすり減らしたことも初めてだし
6年間決勝に進出し続けて今回が一番しんどい会だった
出演者のレベルが本当に高くて、トップのべ瓶兄さんから爆笑の嵐でプレッシャーもすごくて
今もまだその時の胃痛が続いている。
結果が出てからすぐ、去年のグランプリ優勝者
桂雀太兄さんからのお声がけで桂紋四郎くんのYouTube配信に出してもらった。
雀太兄さんとは第一回からずっとこの大会に参加し続けて毎回2人ともめちゃくちゃウケてたのに全然ひっかからなくて
毎年2人でめっちゃ荒れていた兄さんに続いてグランプリを取れたことがさらに嬉しい。
配信でみんなにお祝いしてもらい本当に嬉しかった。
今回、優勝できたのは僕の実力だけではなくて
本当に落語会のいい流れに乗れたということもあるが
ずっと応援を続けてくださった皆様のおかげだと思っています。
僕ら落語家はお客様の応援なしには成り立たない仕事です。
落語会や寄席に足を運んでくださったり、配信を見てくださって応援してくださった皆様に支えていただいてやっと結果に結びつきました。
いつも本当にありがとうございます。
僕の結果は皆様のおかげですが
三実の結果は完全に僕のおかげです。
完全に僕のおかげです!!
まだまだこれからも頑張りますので応援よろしくお願いします。
そして
師匠に少しだけ孝行ができました。
このブログにこの言葉を載せていただけたことが何よりのお祝いです。
https://ameblo.jp/bunshi34/entry-12657791024.html
本当にありがとうございました!!